富士山バスツアー特集(山梨県・静岡県)

富士山はどうして世界文化遺産なの？

2013年についにユネスコ世界遺産委員会によって「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されました。どうして世界自然遺産ではなくて文化遺産なのか？そう疑問に思う人もいるのではないでしょう。 これは一神教が多い世界の中で多神教の日本の文化が大きく背景にあるのではないかと言われています。富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に認められたのです。確かに私たち日本人にとっては富士山をモチーフにした絵画は浮世絵や著名なものだけでなく、銭湯の壁画でさえも当たり前のように触れてきました。葛飾北斎の『富嶽三十六景』や歌川広重の『東海道五十三次』等の浮世絵には富士山が描かれ、ゴッホやモネやエミールガレは彼らの大きな影響を受けたと言われています。
また活火山である富士山は古来噴火を繰り返す山として畏れられると共に、全国各地にある浅間神社は主に富士山を神格化した神様や、記紀神話（『古事記』、『日本書紀』の両方に記載される神話の事）に登場する木花之佐久夜毘売命（このはなのさくやびめのみこと）を祀る神社です。
平安時代後期には山岳信仰が結びつき多くの修験者が集いました。また関東圏ではお馴染みの浅間神社ですが、富士山が噴火した時の被害が大きかったエリアに多くある傾向があります。噴火を機に祀られたり、火山灰の影響で農作に影響が出て浅間神社を立てて祀ったり…
富士山への人々の想いや数多く生み出されたアート、そういった歴史や行いが評価され「信仰の対象と芸術の源泉」として富士山は世界文化遺産登録されました。

浅間神社

浅間神社(あさまじんじゃ/せんげんじんじゃ)は主に富士山に対する信仰の神社です。木花之佐久夜毘売命（コノハナサクヤヒメノミコト）を祀る神社でもあります。「木の花」とは「桜の花」のことです。コノハナサクヤヒメはとてもとても綺麗な「花(桜)」「美」の神様です。ある時、天照大神の孫、瓊瓊杵尊（ニニギノミコト）がコノハナサクヤヒメに一目ぼれをし求婚をしました。それを喜んだ父の大山津見神（オオヤマツミ：三嶋大社や山祇神社に祀られる神様）は、あなたも神なので姉妹で二人を嫁がせましょうと姉の石長比売（イワナガヒメ）と2人で嫁がせました。しかし、姉の方だけ追い返してしまいます。イワナガヒメは美人ではないけれど「岩」には永遠のように永い命があります。 2人をペアで嫁がせたのに、コノハナサクヤヒメだけと結婚したなら(花だけを選ぶなら)これからさきの子孫は花のように短命になるでしょうと、寿命が出来てしまった。といわれております。その後、一夜で妊娠したコノハナサクヤヒメに疑いの念を持ったニニギノミコト。疑われたコノハナサクヤヒメは「それほど疑うなら、周りを土壁で覆い火をかけてください。もしあなた以外の男の子供であれば焼け死んでしまうでしょう。あなたの子供なら神だから無事に生まれるでしょう」と産屋に火を放ってその中で出産をしました。（火を鎮める・司る神として山の神の父上より富士山を譲られたという説があります。）このことから安産祈願でも人気の神社であるわけですが、花も恥じらう美貌の持ち主のコノハナサクヤヒメという事で美をつかさどる神とも言われ女性に人気のパワースポットの１つです。

※写真は富士山本宮浅間神社です。

富士山の標高の覚え方は？

富士山の標高は約3,776ｍ、これは東京スカイツリー6本分強、東京タワーだと約11本分です。
大きな山が出来る要因は２つあり、1つは大陸同士がつぶかり大きな山となる場合（ヒマラヤ山脈はこっち）、もう一つは同じ場所で噴火を繰り返した場合です。活火山の富士山はこちらにあたります。 約10万年に渡り大きな噴火を繰り返し4つの火山が積み重なっていまの形になったと言われています。
富士山の標高の覚え方が「富士山のような大きな人間に皆（37）なろう！（76）」です。どうです？覚えられそうでしょう♪
ちなみに頂上は山梨県にも静岡県にも属しません。7合目までは山梨県と静岡県の県境がありますが8合目から上は富士山の頂上に鎮座する「富士山本宮浅間大社」の境内（神社の敷地）、そう私有地なのです！

異なる高さの五合目

富士山の山頂へ至る登山ルートは4つあり、それぞれ標高が異なります。同じ五合目でも1,000メートル近く差がありますが、どのルートも五合目までは車で行くことが可能です。
【山梨】
・吉田ルート：富士スバルライン五合目　約2,300ｍ
【静岡】
・須走ルート：須走口五合目　約2,000ｍ
・御殿場ルート：御殿場口新五合目　約1,450ｍ
・富士宮ルート：富士宮口五合目　約2,400ｍ
最も高い富士宮口と御殿場口では東京スカイツリー約1.5本分の高さの違いがあります！